
複数拠点を結ぶ内線網を構築 テレワークやスマートフォンにも対応で効率化へ丸の内ダイレクトアクセス株式会社様
導入モデル | MAHO-PBX NetDevancer PRO |
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端末数 | 100台未満 |
業種 | 情報通信 |
スマートフォン利用 |
三菱地所が保有するビルの他、大手町・丸の内・有楽町エリアの約7割のオフィスビルをカバーする光ファイバー網を構築し、その光ファイバー網と繋がる高い信頼性を備えたデータセンターを運営。
大手町・丸の内・有楽町エリアのまちのITインフラとして、オフィス直結型のデータセンター及び光ファイバーの提供を通じて、同エリアの「安全・安心・快適なまちづくり」の一翼を担っていらっしゃいます。
課題
- テレワークやスマートフォンによるロケーションフリーな業務対応を実現したい
- 複数拠点の設定変更に伴うベンダー手配や現地作業等の負担増加
効果
- 社用携帯の活用により、ロケーションフリーでシームレスな業務を実現
- 運用状況に応じた柔軟な設定変更が自社で容易に可能(パンデミック対策)
- 運用向上と設定変更に伴う作業工数の削減
大手町データセンターのPBXの保守期限切れをきっかけに、電話設備のリプレイスを検討。
複数のデータセンターや事務所の電話設備統合を目指し、MAHO-PBX導入に至った経緯やメリットについて技術部の関様、大田様にお話を伺いました。
導入を検討されたきっかけを教えてください。
弊社は大手町・丸の内・有楽町エリアで複数のデータセンターを運営していますが、そのうちの1つである大手町データセンターのPBXが保守期限切れを迎えるタイミングがありました。
自社サービス「MDA光ファイバー」にて各拠点を繋いでいた通信設備を有効活用し、センター内の電話設備の統合やオペレーションセンターとの完全内線化、働き方改革の一環として、ロケーションフリーな業務継続を実現するため、スマートフォンを活用した電話設備の見直しを検討することになりました。
当時、営業部の担当者とまほろば工房のご担当者様と交流があり、PBXを提供していると伺ったため、提案を受けることにしました。
「MAHO-PBX」を選んだ理由を教えてください。
将来的に複数拠点の電話設備を統合することを視野に、以下の要件を希望しました。
- 利用している電話番号の変更がなく、既存の電話配線やデザインフォンが利用可能なこと
- 既存のネットワークを有効活用するIPネットワーク対応の電話設備
- オペレーション拠点を結んでいるIP-VPN網を利用し、電話設備を統合できること
- スマートフォンで固定電話番号の受電および発信が可能なこと
- スケジュールによる電話の鳴り分け・通話録音(外線/内線) が可能であること
- 変化する業務環境に適応するため、自社でPBXの設定が容易に可能なこと
導入の決め手となったのは、既存のネットワークを有効活用でき、運用状況に応じたスケジュールによる電話の鳴り分け等の機能が容易に設定可能であったためです。
特に、お客様からの電話を時間帯に応じて適切な部署に転送する機能が必須でしたが、複数のPBXメーカの提案を受けた中で、まほろば工房のPBXだけが、当社の運用がフィットしており、他社では実現できませんでした。
「MAHO-PBX」をどのように運用していますか?
2021年1月に大手町データセンターと都内にあるオペレーションセンターの電話設備を統合し、将来的な展開を想定して、MAHO-PBX NetDevancerProを導入しました。
導入時は、既存のデザインフォン等をそのまま利用できたため、内線と外線を利用できなくなる時間が短時間発生したのみで、円滑に切り替えることが可能でした。
ただ、MobileWarpの導入については、初回のスマホ設定や複雑に着信設定を作り込んでしまったことが原因で、スムーズに対応できない場面もありました。
利用者からのフィードバックを受け、所属部署番号と個人内線番号のみ着信するシンプルな構成に改め、安定運用に至りました。
その後、2021年7月に新規開設したデータセンターや、2024年11月に既存データセンターと事務所の電話設備・内線網も統合し、冗長構成のPBXを構築しています。
複数ある事業所ならびにデータセンターは自社サービス「MDA光ファイバー」で接続しています。
現在は、全社員が社用携帯でMobileWarpを利用しており、リモートワークも実施しています。
社用携帯で外線・内線の発着信が可能になったため、固定電話機を各部1台に削減を図り、オフィス内の業務スペースの改善を実現しました。
現在は、固定電話機器と子機数台のみのため、デスク周りがとてもスッキリしています。
また、データセンター内には、顧客向けのWi-Fi対応電話機を設置しています。

導入の効果について教えてください。
弊社は現在、リモートワークにも対応しています。
今回の導入により、当初実現したかったスマートフォン活用によるシームレスな業務が可能になり、さらに設定変更にかかる時間や手間も大幅に削減できました。
これまでは、各拠点にPBX本体が置いてあり、設定変更をする際は、ベンダー手配と現地立会に行かないと変更作業ができませんでした。
MAHO-PBXはWEBの管理画面から設定変更が可能なため、遠隔地からでも臨機応変に設定変更ができ、リアルタイム反映が可能な点を非常に評価しています。
特にコロナ禍では、オペレーションセンターが閉鎖となる可能性があったため、顧客対応を維持する方策が必要でした。
いざという時は、MobileWarpとMAHO-PBXを活用し、社用携帯で顧客からの問い合わせ連絡が、ロケーションフリーで対応できる環境をスムーズに移行できる点は非常に助かりました。
オペレーションセンターのBCP対策にも寄与していると思います。
また、実際にコスト算出はしていませんが、外線発信の費用などは携帯番号からかけるよりも、MobileWarp経由で固定電話からかけることで、通信コストの抑制効果が期待できています。
今後の展望・ご要望があれば教えてください。
まほろば工房の自動電話通知サービス「Symphony Call」を導入しているので、「Symphony Call」と連携して、詳細なコール分析ができたらいいなと思っています。 今後の機能アップデートを期待しています。
※ 本記事は2025年7月に取材した内容を基に構成しています。記事内の情報やデータ、組織名、役職などは取材時のものです。
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